2024年11月30日

前日徹夜して普段よりは早く寝たので、8時過ぎに起きることができた。松屋に朝定食を食べに行くと、海苔の枚数がたぶん4枚から3枚に減っていて、ステルス値上げ(なんだかしっくり来ないタームである)だ、海苔の一枚の差はかなり大きなものですよ、10円値上げしても海苔4枚のままの方がいいですよ、たぶんその方が儲かるし、と思うなど。結構寝たにも関わらず、いつも寝ている時間になったからか眠くなって昼寝をする。5分おきに鳴るスヌーズを10回ぐらいは止めて、その度に続いているような続いていないような夢を見て、これで身体は回復してなかろう、『インセプション』のディカプリオになってしまう(ラストはどっちなんだろう)、と意を決して起きた。

腰を据えてやらなければと思っていた次回調査の質問票づくりに取り掛かる。合計20人ぐらいに、6パターンぐらいのものを作らなければならない。これに加えて、現場でのアドリブ的な質問が必要で、調査の成功の80%は事前の準備で決まる、という指導教官の言葉の意味がやっと身に染みてわかってきた(前回までの調査は、スケジューリング能力の無さのせいで色々と余裕がなかった、もうその言い訳は通用しない)。これは調査に限った話ではなく、何かを見て、その80%に思いを馳せられるというのは(まだまだ出来ていないけれど)、稀有なことかもしれないと最近思うようになった。

近所でお祭りをやっていて、アイドルのライブやファンたちの掛け声が聞こえ、ノイズキャンセリングイヤフォンを着けようかと思ったけれど、まあ、これをBGMにしてみるかとやめる。思いのほか集中した状態に入ることができて、内容についてはかなり進んだ。これをどう自分も相手も記入しやすいレイアウトにするかが問題だ、と今更ながら思った。質問票のデザインということを考えたことがなかった。むしろこれまでの調査があまり上手くいっていないのはそれも大きな要因だったように思う。異国の地で馴染みのない言語で通訳を介してやり取りをするのだから、あの質問はどこだったっけと考える余裕はなく、現場ではなるべく話だけに集中できる状態を作らないといけない。内容について考えようと思うと気が重いけれど、デザインだと思えば少し気が楽になる。これはきっと僕の強みで、そう思えるようになった機会を同人誌の作成というイベントで与えてもらえたことは、有り難いことだ。大変だったけどね。

これに関連する(負の側面の?)話で、他人のパワーポイント発表資料の見た目がえらく気になるようになってしまった。例えば、二行以上にわたる箇条書きで、二行目のはじまり、つまり文頭一行目の「・」の下に文字があると気になる。そこは空白であってほしい。「インデント」という機能でその処理はできるのだけれど、その用語を知らないと難しいのかもしれない。ある後輩は、空白を作りたいところに例えば「あ」と打って、背景と同じ色にして見えなくするんだと言っていた。ほんとに急いでいる時は僕もその手を使う。とはいえ「字を下げる」とかで検索すればすぐインデントに辿り着けはするわけであって、問題はそもそもそこで一文字下げたいと思えるか、それを解決するために検索しようと思えるかということになってくる。

たんに見る人のことを考えましょうということだ。とはいえ、できていない人が多くいるということは、そもそも気にならない人が多いのかもしれなくて、僕が細かくうるさい奴なんでしょうね、とつい嫌味を言いたくなってしまう。別にこれは研究やその発表に限らず、いつか社会に出てきっと役立つことなんだよ、と思いながら後輩たちにぐちぐち言っている。そういうお前は社会に出たことないだろ、と言い返されそうだけれど。とまれ、社会を変える人間になるべく総合知をなどと掲げるなら、大学は、就活の斡旋ばかりやってないでそういった講義を無理やりにでも組み込めばいいのに。ゼネラルというのは学際的ということだけではないはずだ。愚痴っぽくなってしまった。なにをこんな腹立てているのだろう。


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