移動日。乗り継ぎが二回、一日で三回飛行機に乗ることになる。荷造りして荷ほどきして荷造りしてがとにかく嫌いでこういうきついスケジュールにしてみたけれどどっちもどっちだった気がする。保安検査場を過ぎたあたりからひどい咳が出るなどぐっと具合が悪くなってきて、なんとか二週間はアドレナリンなりなんなりで頑張っててくれたんだ、身体ってすごいと思った。M150というタイの栄養ドリンクを空港価格で高かったが買って飲んだ。ビエンチャンからバンコクへの移動の際、後ろの方の席だったのでけっこう早めに搭乗することができた。とはいえ、すでに座席の上には荷物が置けませんとのことで、リュックとショルダーバッグの両方とも座席の下に置いた。
それから何気なく搭乗する客の様子を見ていたのだけれど、あまりに多くの客が荷物を座席の上の荷物入れに詰め込もうとしていてアホかと思った。すでにいっぱいで閉じられている荷物入れの扉を開けてまで詰め込もうとする。そんなに床の上に置くのって嫌かね。俺は二個も座席の下に入れているのにずるい、という気持ちがないといったら嘘になるが、それよりもそのせいで出発が押してそうなのが嫌だ。挙げ句の果てに最終盤に搭乗してきたスーツケースを持ってきた客のそれが入る隙間がない。添乗員が柔らかい鞄を荷物入れに置いた他の客に謝って移動させている。スーツケースなんだから早く乗ればいいのに、とも思ったが、人それぞれに事情があるのでしょう、、もともと狭量だが、さらに疲れで心が狭くなっている。










