地元の歯医者の定期検診へ。通いはじめてから20年になるらしい。私の歯のデータが20年分保存してある。すごいことである。歯のクリーニングの前に、磨き残しをピンク色に染める液を口にふくまされるのだけれど、これが毎度恥ずかしく、次回こそは歯磨きを頑張って回避するぞと思うものの、今回もまた染められた。この繰り返しを少なくとも10年はやっている。私はそういう怠惰な人間ということで、もう諦めた方がいいのかもしれない。案外、電動歯ブラシを買えば解決するのかしらとも思うが、負けたくない気持ちもある。何と闘っているのだろうか。食洗機も買った方がいいんだろうなと思って数年経つ。
祖母の家に少しだけ寄った。来月91になるらしい。いつも私が生まれた頃の話をしてくれる。祖母は看護師で、当時、精神科で働いていたということは知っていた。全国各地から大学の教員や小中高の教師、大学生・大学院生などが患者に多かったらしく、彼らと会話するために新聞やいろんな本を読んでいたということはこれまでも聞いたことがあった。全国各地からってどんな病院なんだと思っていたのだけれど、今日はじめて、森田療法で治療を行う療養所だったと聞き知った。いやはや、そうだったとは。森田正馬、いつか読みたいと思っていた。落ち着いたら読んでみようと思う。
帰りの電車まで時間があったので駅周辺を少し歩いた。私の通学路だった川沿いの飲食店街が駅の新設に伴う区画整理で立ち退きの後、解体される。最後の解体作業がいままさに行われているらしいのだが、日が暮れていたし白いフェンスバリケード?でなにも見えなかった。駅に隣接する商業施設でお茶とクリーム玄米ブランを買おうとドラッグストアに入ると、狭い通路で向かいからスーツケースを引く女性がやってきてうまくすれ違えずに立ち止まっていると「あ、かっこいい、ごめんなさい」と言われた。え、なんて?と頭がフリーズしているうちに横を通り抜けていった。そんなことってあるんだ。
電車の中で、三週間ぶりにもみほぐしの予約。ストレッチをさぼっており、服屋に行くための服がない状態で行くのを躊躇していたのだけれど、ピンクの染色液みたいなものだと思い行くことにした。それで身体が楽になるならその方がいいのだ。案の定、硬くなってますね、ラオスのことばかりじゃなくて自分の身体のことも知ってください、と言われて、いやあそうですよねえ、と返した。今回は腰がしんどかったので下半身に時間をかけてもらった。だいぶ身体が楽になった。好転反応対策として2Lの水を買って帰った。サボらずにストレッチを毎日したいし、しっかり歯磨きをしたい。というか、まず毎日のルーティンを作りたい、と思って幾星霜、、それらを楽に行えるような導線を家の中に作れればいいんだろう。