昼食を食べた食堂でトイレを借りようと思い、どこですかと、暇そうにスマホをいじりながら店番をしている中学生ぐらいの子に聞くと、厨房を抜けた先の住まいのなかを案内された。泊まっているゲストハウスの受付は四畳ほどの小部屋で、キングサイズのベッドが置かれている。だいたいいつも子と一緒に誰かが寝そべっていて、客が来ると起き上がって相手をする。ゲストハウスの向かいの家がおそらく支配人の住まいで、これまた中学生ぐらいの子がシーツを干している姿が見えた。暮らすことと働くことがシームレスなんだなと気づいた。ふだんの私だって同じなのかもしれない。生活とそれ以外のことのぐちゃぐちゃした感じがここ数年の悩みで、これは何かヒントになるのかもと一瞬思うも、別にこの気づきでそれが解決するわけではないか、と思い直す。

