一日中執筆作業。ようやくこういうまとまった時間が取れた。これが毎日続けばいいのに、どうしてそれが難しいんだろう。締め切りまでの1週間頑張ろうと景気付けに(くら寿司が1時間待ちだったのもあって)近所の回らないけれど安い寿司屋へ。祝日というのに空いていてカウンター席に通される。右隣では新人スタッフが賄いを食べながら職人と談笑していた。賄いを食べ終わるとご馳走様でした、美味しかったです!と快活に言っていてよかった。
左ではかなり酔っ払ったご様子の初老の男性が、〆にきゅうりの一本漬けをつまみながら飲んでいて、途中やってきたUber eatsのお兄さんに立って待ってないで席空いてるんだから座りなよ、と言った。お兄さんはいやあと困惑しつつ立ったままで、すぐに出来上がった寿司を受け取って去っていった。そのあともああいうときは座らせないと、と職人に説教を始めて、大変だなあと思いながら、イサキの炙りなどを食べた。
しばらくすると左隣の初老男性が職人に対して、こんな祝日まで働いて働きすぎなんじゃないか、労働基準法に引っ掛かっちゃうよ、と言いながらこっちを向いて、ほらこの人労働基準局の人っぽさがあるじゃない、と言われ、慌てて付けていたノイズキャンセリングイヤホンを外した。そんなスパイみたいなものじゃないですよ、ととりあえず応えた。髪を結っているぶかぶかパーカーの若者がなぜ労働基準局の人間に見えたんだ、それも労働基準局の人たちへの偏見かしら、と思いながら、イサキの炙りを追加注文した。